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m28eの古川さんより
N-treeの朝日です。
m28eの古川さんから第2フェーズが始まる前に庭人の輪の報告書に載せた文章を頂いたので、ブログに載せたいと思います。


そこにはゼロ以下になった人の生活があった。
破壊され、流され、記憶はガレキとなっていた。
海はヒトが営みとして流し続けたモノをヘドロとして返してきた。
生きている植物、死んでいる植物。
なぎ倒された木、なぎ倒されても生きている木があった。
現地のヒトたちの顔は見たことのない笑顔で彩られていた。
前、一点に向かって進む人の顔なのだろう。
そのヒトたちの瞳はうるんでいた。
津波の話をする時そのヒトたちの視線は
自分たちの体を貫きはるかかなたを見つめていた。

約1ヶ月半の長期にわたる活動に
いろんな業種のたくさんの方々に参加いただいた。
それぞれがそれぞれの感覚を現地で持ち、活動し、
現在それぞれのフィールドにもどり
決してなくならない感覚の中で
自分のするべき行動の最中にいることでしょう。

庭JAPANは
「その地に木が植えられる」その時まで
活動していきたいと考えています。

                愛知県 古川乾提


前回の石巻の様子では、緊急の支援はひととおり区切りがついたように感じたメンバーもいました。
まだ手がつけられておらず、瓦礫がそのままの場所もあるのですが、
ひとつの問題として、そこに今後住めるかどうか方針が決まっていないために、今瓦礫を撤去するべきかどうかボランティアセンター側も迷っているという現実があります。
そこに住んでいた方も住めるかどうか分からない状態で、どこまで頼んでいいのか、どこまで綺麗にしたらいいのか、という複雑な思いが見えたりしました。
ですが、そこに今後住める住めないに関わらず、今まで生活していた家が綺麗になっていく様子を見て、
またここに住めるかもしれない、と希望を持って元気を出してくださった方もいました。

何が正しいかという話は、現地ではあまり重要ではないのかもしれないとも思います。
人それぞれに状況が違って、想いも違って、その中で庭JAPANができることが少しでもなにか支えになってくれたらと思います。

「その地に木が植えられる」その時まで活動していきたい、
というコンセプトは庭JAPANの報告会の中でも話に挙がりました。
今後はどのような支援ができるのか、しばらく様子を見ることになるかもしれませんが、長くゆっくりと木が生長するように、この支援活動も細くとも長く続けていけたらと思います。
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