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とうほくのこよみのよぶね 七回忌


photo : Takashi Fujishiro 
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「庭結 NIWAYUI」 -大震災後の庭の仕事の仕組みつくり- [ 結の一 ]

庭JAPANプロジェクト

「庭結NIWAYUI」-大震災後の庭の仕事の仕組みつくり-



2011311日、日本を大地震が襲いました。津波が家々をなぎ倒し、多くの人々の尊い命が犠牲になりました。「庭師がやるべきことが何かあるんじゃないか」と東日本大震災復興支援プロジェクト庭JAPANを起ち上げ被災地に向かい、無茶苦茶に破壊された、無茶苦茶に引き裂かれた世界を目撃しました。そこにいる人々があの時の話をするのを聞きました。何も出来ないのかと思いました。ヘドロを掻き出した後のその土地に芽が出、皆が明日の話をしだし、庭師の「やるべきこと」が生まれました。

誰もが「こんな時に庭の仕事ができるのか?」と思っていた時に、「庭の原点」が生まれていたのです。

庭は何かと何かを繋ぐもの。

全てがうまく繋がっているように見えている世界の中で「何かと何かを繋ぐもの」の重要性はあまり見えてきません。

でも私たちは確かにあの震災で、庭の重要性を確認したのです。

この度の庭JAPANプロジェクト「庭結 NIWAYUI」では、そんな「何かと何かを繋ぐもの」であり、物事が始まる「原点」である庭にかかわる仕事をしている私たちが、「共にはないが、たがいの約束にもとづいて共に事を行う」という「ゆい」において庭に関わる者同士が「たがいの約束にもとづいて共に事を行う」繋がりをつくっていくために立ち上げたプロジェクトです。

 



 

結とは:

田植え、屋根葺きなど一時に多大な労力を要する際におこなう共同労働の形態のことであり、「もやい」と称されることもあるが、厳密には「もやい」が「共にあるものが共に事を行う、あるいは共にもつ」に対し、「ゆい」は「共にはないが、たがいの約束にもとづいて共に事を行う」ものであり、歴史的には「ゆひもやとはで、早苗とりてん」の歌がすでに鎌倉時代にみられるところから、中世もしくはそれ以前にさかのぼる民俗であったと推定される。ここにおける「やとう(ふ)」は「家問う(ふ)」が原義と考えられ、頼むべき家々をまわって労力の共同を申し入れ、それによって助けられれば自分の家もそれに応じて返すことを前提としていた。それに対し、「もやい」には、たがいに労力を貸し借りする観念はなかった。






[ 結の一 ]


茅葺き屋根をふきかえよう

結の一、となる今回は大阪から長野県の野尻湖近くに移住し、茅葺き屋根の家で生活を送る庭師一家の「茅葺き屋根をふきかえよう」です。

まさに「結」の原点となる、人の生活を守る「 屋根 」を自然から調達したカヤを使い庭師がすでに身につけている能力で葺き替えれる、始まりの名に恥じない「共に事を行う」行為になると思います。

今回は、天窓のように青空が見える状態になっている屋根の一部を葺き替え、地域の萱場からカヤを刈り取ってくる一連の葺き替え作業をします。

夜は一晩中「大震災後の庭の仕事の仕組みつくり」や「庭によって結われるということ」などについて語りつくしたいと思っております。

茅葺き屋根とは:

草で葺かれた屋根の総称です。狭い意味には最もよく使われるすすきで葺かれた屋根を指します。

このような茅葺きの屋根は古くから北海道、沖縄まで住宅に限らず社寺等のあらゆる建物に用いられてきました。古代の住居(倉)の形式を伝えるといわれる伊勢神宮の屋根も茅で葺かれています。

 

 

結を行う日時 2013年10月12日土曜日 13:00~

               13日日曜日 終日

               14日月曜日 ~12:00 

             


参加費     25,000円(宿泊、昼夜ごはん代含む)    

申込み先    庭JAPAN本部

        ☎ 0586-82-6582

        Fax 0586-82-6583(24時間)

        ✉ info@m28e-tsukuru.jp

                  http://niwajapan.blog.shinob.jp

                  愛知県一宮市木曽川町黒田字宝光寺5番地2

「庭結 NIWAYUI」 -大震災後の庭の仕事の仕組みつくり-
庭JAPANプロジェクト 「庭結 NIWAYUI」 
          -大震災後の庭の仕事の仕組みつくり-

[ 結の一 ]

茅葺き屋根をふきかえよう


2013年10月12日(土曜日)~14日(月曜日)開催します。



※詳細は後ほどお知らせします
「みらいをうえる」 陸前高田未来商店街+とうほくのこよみのよぶね
大震災が起き、津波が東北の沿岸部を襲った。
1ヶ月ちょっと経った頃「東日本大震災復興支援プロジェクト 庭JAPAN]を立ち上げ、被災地に入った。
そこには破壊された人の生活があった。
夢中でガレキを出し、夢中でヘドロを出した。
1年が経ち町のホコリはおさまり、被災地の人々はそれぞれの生活の場(仮であれ)に落ち着いた。
庭JAPANは石巻市の尾崎地区での竹あかりと慰霊碑などの泥かき、こよみのよぶねで慰霊祭のお手伝いをした。
2年目になる今年、被災地の状況、見た目は1年目とあまり変わりがなかった。
もちろん部分的には改善されていたり草が茂ったり綺麗なコンビニやチェーン店が出来たりしていたけど。
庭JAPANは陸前高田市につくられている未来商店街の庭つくりのお手伝いとこよみのよぶねの慰霊のお手伝いをした。

庭師は庭をつくる時、その庭が現在おかれている状況を読み取ります。
周囲の自然環境、住んでいる人や地域のライフスタイル、文化、歴史、神社仏閣、土地の成り立ちなど。
東北のあの地に初めて立った時の衝撃は忘れません。
いつも自分たちが頼りにしている情報はそこに残っていなかったからです。
それでも人はそこにいます。
それでも人々は立ち上がり鍬を握ります。
そして0以下になってしまったその地域で0からの生活を始めます。

今回津波が押しよせ塩のついた土地に本格的に木を植えることが出来ました。
2年かかりました。
それでもこの日が来たということに手が震えて
苗木が上手く植えれませんでした。

慰霊祭の日に海に浮かべる「とうほくのこよみのよぶね」の準備をしました。
何も遮るものがなくなってしまったあの地に吹き荒れる暴風は凄まじく
「3」「・」「11」のこよみのよぶねは陸上の桜の木の下で鎮魂のあかりを灯すことになりました。
桜を背負ったこよみのよぶねは美しく、壊された町を照らしました。
その勇壮な桜の木々は人々の高台移転のため今年切り倒されます。

「何とかできないのか」
に突き動かされ
「できる限りのこと」
をしました。

「何かしなきゃ」
と思いながら
「何もできない」
ことを思い知らされました。

みらいをうえる。

被災地の人々が仮の住まいから永住の地に移り住むその時
人々の生活を見守り、人々が見守ったその木々を
仮のその場から本当の生活の場へ植え直し
共に生きた何年かの記憶を途切れさせず未来に繋げていく
その場に立ち
目撃し
体感し
らしくある未来の庭をつくる人間になっていきます。



                      平成25年4月8日 庭師 古川乾提


第十期 参加者の声: 長谷川さんより
「いつかは来るだろうって思いながらも、今日こんなにでっかい津波が来てこんなに多くの人達が亡くなるなんて思いもしなかったあの日から2年。
自分はこうしてたまたま生きてるけど、2年前に死んでてもおかしくない。
〜中略〜
単純だけど、いつ死んでも後悔しないよう一日一日を一瞬一瞬をもっと大切に生きるしかないって強く思った。
そして、たくさんの人たちと支えあって生きてるんだって思った。」
今回の活動で出会った大船渡市の庭師、花風通の寺澤さんが2013年3月11日にフェイスブックにアップされていた文章です。
 
私たち人間は、健全であれば物事を忘れる事ができる生き物です。これは人間の才能に他なりません。
 
2013年3月12日、今回の活動がきっかけとなり、恥ずかしながら私は初めて被災地と呼ばれる場所に足を踏み入れました。
そこで最も印象に残ったのが、津波によって強引に拓かれた、枯れた平野の中に残された庭石の姿でした。自然の猛威に耐え、力を弱めながらもそこに在り続けた石たちは、かつてその場所に人間の生活があった事を訴えているようでした。
なぜ我々は石を据え、樹を植えるのか。なぜ人間は庭をつくるのかを考えさせられた瞬間でした。
 
庭が存在するという事は、悲しみを超えて、時代を超えて、記憶を超えて残り続けるメッセージそのものに思えます。そして、庭をつくるという事は、何らかのメッセージを伝えようとする行為そのものなのではないでしょうか。
 
今回の活動で使わせて頂いた樹木たちが津波をかぶった土に根を下ろし、幹を太らせ枝葉を充実させる頃、私には陸前高田未来商店街という庭に出向く理由があります。その時、樹々と背比べをし、そこから土地の成長を実感できたら、新たなメッセージを感じる事ができたら幸いです。
 
装景NOLA
長谷川隆明
 
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