忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

庭修羅くん
庭JAPAN 東日本復興支援プロジェクトを象徴するキャラクターができました。
日本の庭師 庭修羅くん です。


PR
こよみのよぶね 左義長
2012年1月14日、
こよみのよぶね」の行灯が
長良天神の左義長神事で燃やされました。

たくさんの人とたくさんの場所の記憶がしみこんだ行灯が
ゼロに戻りました。

ビデオ制作: CLOVERSTUDIO http://www.cloverstudio.net/



そして、2012年の「こよみのよぶね」がここから始まります。



こよみのよぶね 岐阜長良川 点灯式
愛知県m28eの岩間です。

2011年12月22日、冬至の日。
こよみのよぶね」点灯式がありました。



今年も庭JAPANのみなさんとこよみのよぶね東京チームが
行灯を船に取り付けました。
たくさんの人が作った大事な行灯。
突けば破れるし、
ゆるいところがあれば風を受けて大変なことになる。
時間もあまりない。

10人以上が息を合わせて動きました。
船の中へ下りる人
屋根の上に乗る人
行灯を押し上げ、立てる人
ひもを渡す人。
息が合っていないと、出来ない。

よし、ついた!でちょっと一息つく。
立ち上がった数字は本当に美しい。



そして、次の数字へ走る。

こんな緊張の作業をつづけて、
無事20の行灯が船の上に立ちました。


今年の行灯作りは夏に始まりました。
つくる。」でも「6」や「2011」の「2、1」、
つくる。的写真展が担当した「9」を作りました。
一緒に作るとぎゅっと距離がちぢまります。

できてきたね
かわいいー
でんきつけてみよーよ!
おー・・・
あれ、みんなが一つになってたなって思う瞬間がありました。



岐阜、愛知、東京、宮城と
近くでも遠くでもたくさの人が行灯づくりに関わりました。
ワークショップで人がつながる。
行灯にのって思いが運ばれる。
そして全部が集まった長良川の点灯式は
本当にきれいでした。


今年は本当にいろんなことがありました。
いろんなことがあった分、
たくさんの思いがつまった
「こよみのよぶね」だった気がします。

  

「ゆく年の一年を振り返る、
 ながれてゆく こよみのよぶね をながめながら」
「くる年の一年に想いを馳せる、
 ながれてくる こよみのよぶね をながめながら」

2012年がみなさんにとって
いい年でありますように!
臨床するアート2011: 参加者の志賀さんより
臨床するアート2011に参加してくださった志賀祥子さんという方が、 ご自身のブログで感想を書いてくださいました。 読ませていただいてとても面白かったので、ブログでご紹介させていただきます。

以下、転載記事です


昨日、エイブルアートにて、
芸大の先輩、庭JAPANの長崎剛志さんのセッションに
参加してきました。

被災地での瓦礫撤去作業の先に踏み込んだ、
庭の復旧=人が生きる空間の再構築は、
緊急支援の延長線にある、
まさにアートが癒しの効果を持つこと、
前向きに生きる原動力になるということを実感する作業だったというお話を聞きました。

アートが専門的な特別分野なことではなく、
人間の根本に必要な要素だということを、
庭が=観る空間・居る空間の構成→空間を整える→精神の安定化→精神
の浄化という役割があるという切り口から、改めて認識しました。

人が手を施すこと、手当てをすること、手入れをすることが、
人にとっても、人が求める“自然観(自然感?)”に
非常に必要なことだという長崎さんの言葉は、
芸術の、人間にとっての必要性を確信するものでした。

今後、芸大OBとしても、個人的にも、
被災地の支援や、被災した子供たちの心のケアに
どう関わっていけるか、
また被災していなくても、
現代社会人にとってアートがどう必要なのかを考える上でも、
とても有意義なセッションでした。
http://popo.or.jp/info/2011/12/2011-3.html

セッションのあと、食事会の間に息子Mが店の片隅で描いた絵。
自分が将来住みたい庭だそうです。



大きな樹は、長崎さんの話で、強いパワーを持っていると
聞いたからかな。

壁につたっているのはブラックベリー。
今年2月まで住んでいたアパートの庭に植えていた。
鉢植えで買ってきて地面に植えたら、
ある年ぐいーーんと驚くほど伸びて、
毎年どっさりブラックベリーが採れた。

なのに立ち退きしなきゃいけなくなって、掘り起こそうと思ったら、
コンクリートの隙間に根をがっしりはっていて、
息子と2人で力をあわせて引っぱってもちょっとも抜けなかった。
そして泣く泣く切り倒して、その場に置いてきた。

その寂しい思い出のせいか、息子は時々、
更地になったアパートの跡地を
ひとりでこっそり見に行っていたそうだ。
(近所のママ友から聞いた)

長崎さんの話で、庭という空間は
住んでいる人の時間経過と共に
特別な思い入れや思い出がこめられる場所だと改めて認識した。

家財道具はそっくり移せても、
前より新しい部屋になっても、
その庭の空間と時間は移せない。

借家だろうと持ち家だろうと、他人の家だろうと公共の場だろうと、
関わり方はそれぞれ違うとしても、庭は良い。

「人間は土から離れては生きられないのよ!!」と
ラピュタのシータが言ったのはまさに真実をついている。

何代にもわたって家屋敷を維持するのはとても大変なことだけど、
いつか、
外に目をむけると手入れの行き届いた心癒される庭空間が
広がる家に住みたい。

芸大3年の古美研で、大徳寺の孤篷庵を見たとき、

庭は人間の内面世界と外界との間にある、不思議な空間だと思った。

壁を持たない古代日本建築に於いては、
御簾や格子の開け加減、障子や襖の開け閉め、屏風の位置、
そして自分の居る位置で、
他人との距離感、外の空間との距離感を計った。

人との接し方、四季折々の風景の愛で方に美学があった。

あ、今日は皆既月食だ。


ほんのここ最近、庭のお仕事に携わる芸大の先輩たちに縁があって知り合うことができた。

インスタレーション作品を作っていた自分としては、
空間と時間を構成し人に観せることの本質をずっと考えていた。

紆余曲折、流れながら、考えながら、

私は普遍的な芸術の影響という観点から子供の感性を育むことを
仕事にしようと決めたが、

自然の樹や草花と対話しながら人の居る環境を整える仕事というのも、
なんて神聖な仕事だろう。

昨日のセッションで、奈良からきた男性が質問の際に
「庭師は一番すごい仕事じゃないかと最近思っている」
とおっしゃっていたが、まさにそうかもしれないと思った。

そうだ、その庭師の芸大の先輩は2人とも、

笑うとトトロに似ている。


息子の恐らく原風景になったであろうブラックベリーの庭、
無惨にも奪われてしまった私と息子の大事な空間。

また植えられるような場所に住みたいという
夢につながればいいなあ。


志賀祥子さんブログ ここいろこころ より転載させていただきました。
http://cocoirococoro.jugem.jp/

臨床するアート2011: たんぽぽの家HPより
2011年12月19日に行われた臨床するアートでN-tree 長崎が庭JAPANの活動を報告しました。
そのときの様子のレポートをたんぽぽの家のホームページより、転載させていただきました。

以下、転載記事です

2011年12月9日(金)19:00~

連続トークセッション「臨床するアート 2011」第5回を開催しました。

今回のゲストは、庭園美術家であり、「復興支援プロジェクト 庭JAPAN」調整役をされている長崎剛志さん。

まずは長崎さんが日本やイギリス、インドでてがけた庭の作品をスライドで拝見しました。

2011年はじめまで、イギリスに2年間滞在し、そこで庭の仕事をされていたそうです。

そして、帰国した矢先におきた、東日本大震災。必要となった泥出しや瓦礫の撤去に、庭師の能力を生かせるんじゃないかという考えから、ユンボを積み、東北へ向かったそうです。そこで、庭師のネットワークを組み、活動したほうがよいと感じ、以前からつながりのあった仲間と「復興支援プロジェクト 庭JAPAN」として活動に取り組むようになったとのこと。
          
そんな長崎さんですが、現地では、庭を直している場合か、と問いながら、庭を直すことをはじめたそうです。

庭より先に優先すべきことがあるのではないか。でも実際に被災地で感じたのは、被害が小さいところからしか、手をつけることができないということ。

まだまだ手がつけられないところ、心、場所というのはたくさんある。だからこそ、手がつけられるところから、取り組んでいかないといけないと感じたという長崎さんが、今回、復興支援にむかったのは、阪神大震災のときには何もできなかったという思いがあるからだと言います。

自分は関西出身なのに、当時は東京で学生をしていて、ただただ報道をとおして知ることしかできなかった。

だから、今回の震災に、何もできないと感じる人がいても、いいと思う。その思いは、また、いつか何か起きた時の行動につながるかもしれないし、つなげればいいのだからと強く話されていたのが印象的でした。

庭は、関わり続けることが必要だと、長崎さんは言います。

生きていて、変化していく。だから、難しい。毎年手入れに行っていても、わからないことがあると。でも、関わり続ける。震災復興支援に限らず、いつも、これから先を準備するという気持ちでやっていきたいと。

被災地でのこれからの活動について問われ、「木を植えるまで一緒にいたいと思っている」と答えた長崎さん。

今後の活動については、ぜひ、長崎さんのホームページn-treeをご覧ください http://n-tree.jp/

(報告:井尻貴子)

たんぽぽの家ホームページ より転載させていただきました。
http://popo.or.jp/ableart/blog/2011/12/20115.html

| prev | top | next |
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
プロフィール
自己紹介:
 
 心に庭をもつ
 
 すべての人たちの
 
 庭としての巣
 
 それが
 
 庭JAPAN
ブログ内検索
カウンター
バーコード
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
忍者ブログ  [PR]
  /  Design by Lenny