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第十期 参加者の声: 長谷川さんより
「いつかは来るだろうって思いながらも、今日こんなにでっかい津波が来てこんなに多くの人達が亡くなるなんて思いもしなかったあの日から2年。
自分はこうしてたまたま生きてるけど、2年前に死んでてもおかしくない。
〜中略〜
単純だけど、いつ死んでも後悔しないよう一日一日を一瞬一瞬をもっと大切に生きるしかないって強く思った。
そして、たくさんの人たちと支えあって生きてるんだって思った。」
今回の活動で出会った大船渡市の庭師、花風通の寺澤さんが2013年3月11日にフェイスブックにアップされていた文章です。
 
私たち人間は、健全であれば物事を忘れる事ができる生き物です。これは人間の才能に他なりません。
 
2013年3月12日、今回の活動がきっかけとなり、恥ずかしながら私は初めて被災地と呼ばれる場所に足を踏み入れました。
そこで最も印象に残ったのが、津波によって強引に拓かれた、枯れた平野の中に残された庭石の姿でした。自然の猛威に耐え、力を弱めながらもそこに在り続けた石たちは、かつてその場所に人間の生活があった事を訴えているようでした。
なぜ我々は石を据え、樹を植えるのか。なぜ人間は庭をつくるのかを考えさせられた瞬間でした。
 
庭が存在するという事は、悲しみを超えて、時代を超えて、記憶を超えて残り続けるメッセージそのものに思えます。そして、庭をつくるという事は、何らかのメッセージを伝えようとする行為そのものなのではないでしょうか。
 
今回の活動で使わせて頂いた樹木たちが津波をかぶった土に根を下ろし、幹を太らせ枝葉を充実させる頃、私には陸前高田未来商店街という庭に出向く理由があります。その時、樹々と背比べをし、そこから土地の成長を実感できたら、新たなメッセージを感じる事ができたら幸いです。
 
装景NOLA
長谷川隆明
 
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