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第九期 参加者の声: 古川さんより
2012.04.24
想像するということ
1年前の3月11日。
岐阜の現場で洗い出しをしていた。
タワシでゴシゴシ洗っているとピキピキピキピキ細かいヒビが入っていく。
必死で洗っているので揺れも感じず、自分の手元からどんどんヒビが広がっていったのを不思議な気持ちで見ていたのを覚えている。
それからの何日間か日本から音が、日常が消えた。
「あの日」に起きたことが起こした情報に体は包囲された。
自分は自分のことを呪った。
人より想像力があるということを呪った。
テレビやラジオで放送しているコトのその先を、もっと前を、自分の頭や体は想像していた。
まっすぐ立っている感覚はなく、震えがきていた。
その震えに後押しされるように、周りの同じく想像し止まることの出来なくなった人々と一緒に東北に行った。
想像を超えた世界に向き合い、夢中でヘドロやガレキを出した。
被災された人たちが笑顔で話してくれる想像を絶する話を体の中に押し込んだ。
現地で飯を食い、出来る限りのことをやり、話し、寝た。
行くたびに「こんなことが必要になるんじゃないか」と想像し、準備し、現地へ行き、打ちのめされ、飯を食い、出来る限りのことをやり、話し、寝た。
「ふっ」と、想像が落ち着き、着陸する場がある。
そんなことを感じながらがむしゃらに活動し、がむしゃらに想像した。
1年後、
地元の人たちと同じことは想像できないということを知っている。
でも人には想像する力があり
その想像に後押しされ、励まされ、何らかの形をつくることが出来るということ。
それを現地の人と共有し
そこから新たな創造が始まっていくということ。
みらいをうえる。
庭JAPAN 古川乾提
2012年4月24日
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